今回お預かりしたPCは、MSIのMS-16GA(GE60)です。
お困りごとは、、
ファンの音が大きくて、気になる。
と思っていたら、正常に起動しなくなった!! とのこと、
お預かりして、起動させてみると、、
PCを診断中と表示され
「PCが正常に起動しませんでした。」と表示されます。
一見、ストレージの論理・物理故障のように思えるこの症状です。
お客様からCPUファンに関してお聞きしているので早速分解していきます。
じゃじゃじゃじゃーん
んまぁ、予想通りでございます。
ノートパソコンこそ定期的な内部のお掃除が必要です。
ミスカニでは、内部清掃も承っております。
CPU、GPUのグリスも カッピカピでございます。
埃だからと侮ることなかれ、マザー故障、CPUもその周辺もGPUもオーバーヒートします。
特に今年の愛知県は猛暑に見舞われ、熱暴走などの症状が良く入庫いたします。
排熱が怪しいなと思ったら、起動を試みずに修理店へ。
簡単な判別方法として、排熱口からの風量が格段に減ります。風量があっても3年以上経過
しているPCはグリスが乾燥しきって十分な熱伝達がヒートシンク側へ起こらず、そのままご臨終
なんてこともあり得ます。
特に今回入庫したPCはゲーミングPCです。排熱量が多いため要注意ですね。
GPUが壊れればゲーミングPCとしての機能は失われますし、CPU故障は高価です。
また、CPUがマザーボードに半田付されているものもあります。CPUのソケット周辺が
壊れればマザーボード修理・交換が必要となります。
今回は、起動はしているので若干安心できます。
ミスカニでは、グリスアップ・清掃のみも承っております。
何度か落としたとお聞きしており、内部からカラカラと音がしておりましたので
ついでに欠けていたプラスチックを4つ程取り除きました。ヒンジの受け側はよく割れる部分で内部からの異音の原因第一位です。
LenovoやASUS系のPCでは落とさなくても割れるものも多くあります。
印象としては左ヒンジが多いように思えますが、構造的な欠陥がある機種もあるのでしょう。
さて、元に戻していきます。
CPUファンエラーが解除され、Windowsアップデートを最後まで進めて修理完了となりました。
グラフィックドライバーやCPUチップセットなどのドライバを確認し、さらに使用率なども
確認します。(CPUが破損していると、使用率が100%に張り付いていることもあります。)
最後に清掃して、お客様の元へご返却となりました。
K様ご依頼ありがとうございました。